【看病:再発予防】③「(土)午後は休診」でも対応をしてくれた地域医療連携の病院

いつもの大きな病院は「救急医療指定病院」という事もあり混んでいるため、地域医療連携の病院に「再発予防のための通院」をする事になりました。

 

いつもの病院の先生に、2つ病院を紹介して頂きました。

 

まず、1つ目の病院に電話をしました。

たまたま、院長が応対して下さいました。

 

しかし、断られてしまいます。

「(土)の診察は午前のみ。」

「毎週、非常に混んでいる。」

「午後は、会合のため休診。」

 

断られてしまったため、次に2つ目の病院に電話をしようとしました。

 

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しかし、断った院長は電話を切らずに “ずーっと喋って” いました。

「どこに住んでいるの?」

「近い方がいいの?」

「土曜日がいいの?」

 

「う~ん…そうだなぁ。」

「そうだ、彼なら…。」

「A病院の先生に相談してごらん。」

「土曜日に1人いれてくれるかも。」

「B病院の先生も話し易いよ。」

 

「電話をしておいてあげるから。」

 

そして、色々と教えて下さいました。

「通院時は、何をするか聞いている?」

「どの様な治療、検査をするのか。」

 

私から質問をしなくても、不安だろうと思う事を次から次へと教えて下さいました。

 

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お礼を言って電話を切ろうとしましたが、切る事が出来ませんでした。

(この先生なら、夫は最後まで続くかも…)

 

一度断られています。

ダメでもともとです。

 

思い切って聞いてみました。

「あの…。」

「どうしても、先生ではだめですか?」

「先生でしたら、夫は最後まで続けられる気がします。」

 

先生は、スタッフに相談すると仰いました。

「どうかなぁ。」

「(土)午後、会合前に1人入るかなぁ。」

「ちょっと聞いてくるね。」

 

(これでダメだったら諦める…)

 

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しばらくして、先生の声がしました。

「いいって。」

 

(えっ…?)

(今、なんて?)

(“いい”って聞こえた…)

 

先生の説明が始まりました。

「早速だけど、来週(土)から来れる?」

「手術は10月だったんでしょう?」

「1日でも早く始めたい。」

 

先生の説明がテンポ良く続きました。

「毎週12時位に来てね。」

「午前の患者さんが1人、2人残っているので、待ってもらうけどいい?」

 

「扉には、“本日の診察は終了しました”と出ているけど、気にしないで入って来てね。」

「鍵は開けておくから。」

 

 

先生にお会いした事はありません。

病院の名前も知りませんでした。

この日、初めて電話で話しをしました。

 

でも、“この先生に診てもらえる!” という嬉しさでいっぱいでした。

(たぶん、夫は最後まで続けられる…)

 

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この病院は、本来(土)の午後は休診です。

夫の通院中は、スタッフの方々は「毎週定時に帰れません」。

それなのに通院を許可して下さいました。

 

毎週(土)午後は、私たち二人だけでした。

待合室から玄関が見えます。

すりガラスを通して差し込んでくる、太陽の光がとても綺麗でした。

幻想的な光が見たくて、カイロで手を温めながら玄関に近い場所に座っていました。

 

スタッフの方々は、とても親切でした。

「寒くないですか?」

「こちらのソファーの方がヒーターに近いですよ。」

などと声を掛けて下さいました。

 

そして、スタッフの方々はいつも笑顔でした。

最後まで、夫だけでなく、私の事までも支えて下さいました。

 

特に、あの日の事は一生忘れる事が出来ません。