【看病:再発予防】⑥思い出した事「夫から笑顔で質問された日」 

先生の話を聞いて思い出した事があります。

 

その日から数年前の話です。

車で買い物に行く途中でした。

 

夫は、運転席。

私は、助手席。

 

夫が「笑顔」で聞いてきました。

「もっと健康な人と結婚した方が、幸せだったんじゃないか?」

「色々旅行に行けて楽しめたし。」

 

何を聞かれているのかわかりませんでした。

「ううん。」

 

再度、「笑顔」で同じ質問をされました。

「もっと健康な人と結婚した方が、幸せだったんじゃないか?」

「色々旅行に行けて楽しめたし。」

 

やはり意味がわかりません。

「ううん。」

 

 

そして、また「笑顔」で聞かれました。

「もっと健康な人と結婚した方が、幸せだったんじゃないか?」

「色々旅行に行けて楽しめたし。」

 

夫を見ました。

「・・・?」

 

返事が聞こえなかったのかと思いました。

「ううん。」

 

話は「マイナス」。

笑顔は「プラス」。

相反する状況に「???」でした。

 

また聞かれるかと思い、夫の顔を見ました。

同じ質問をする夫が不思議でした。

 

見たことのない「笑顔」。

一生懸命「笑顔」を作っている様でした。

「明るい声」にも違和感がありました。

 

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普段は、この様な話を「明るい声」で「笑顔」で話す夫ではありません。

もし、「笑顔」でなかったら意図する事がわかったかもしれません。

「ううん。」だけでなく、もっと気の利いた返事が出来たと思います。

 

でも、いつもとのギャップに戸惑ってしまいました。

 

(仕事で何かあったのかしら…?)

(旅行に行きたいと言った事もないし…。)

(変なの…。)

 

その日以来、同じ質問をされる事はありません。

 

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入院中は、夫の「仕事」に対する気持ちだけを心配していました。

夫は何も言いません。

でも、働き盛りの50代です。

 

「私」に対する気持ちなど思いもよりませんでした。

 

でも、先生の話を聞いた今なら…。

あの日、夫がどんな気持ちで質問をしていたのか、胸が痛くなるほどわかります。

 

なぜ、「笑顔」だったのか…。

たとえどの様な返事でも、「笑顔」で受け入れようとしていたのかもしれません。