【看病:50代①】②転勤先住居での出来事「高齢一人暮らしの危険」

管理人さんの話では、入居者は全員男性で平均年齢は60歳という事でした。

夫は50歳なので一番若いと言われました。

 

ある日、事故が起きました。

出勤時は、毎朝フロントの前を通ります。

フロントでは、出勤・帰宅のチェックをしています。

 

ある朝、お一人の方が出勤時間になっても降りてきません。

スタッフが部屋に入ると倒れていました。

突然の心臓発作でした。

 

各部屋には、急病時の非常ボタンがあります。

お風呂・寝室・トイレにあります。

しかし、非常ボタンの前には物が置いてあった様です。

 

スタッフの方は、救命処置の講習を受けていました。

素早い応急手当で、救急隊員から褒められた様です。

その方は助かりました。

奥様の話では心臓に持病があるとの事でした。

 

その後、フロントから書面が配付されました。
「持病がある場合は、各社の総務担当に報告をして下さい。」

 

夫の場合、私が総務担当です。

遊びに行った時、フロントに呼ばれました。

管理人さんがニコニコしながら話し始めました。

「奥さんが総務担当ですからね。」

「夜遅くまで勉強をしている様です。」

「消灯時間は9時です。ほどほどに。」

「早寝早起きを心掛けて下さい。」

「土曜日の朝も起きて朝食を食べて下さい。」

管理人さんの奥様もスタッフの方も笑っていました。

 

そして、あるシステムがつきました。

「出勤日」と「休暇日」の区別をするためのものです。

休暇日は起こさない様に、「フロントに報告」、または「システムのボタンを押す(=明日は休みだから起こさないで欲しい、という意味)」。

 

しかし、男性にその様な細かい事はなかなか難しいです。

急に当日休む事もありますし。

酔って帰って来る事もありますし。

「皆さん、報告をしてくれない…。」と管理人さんが困っていました。

 

結局、各企業の総務担当からの意見どおりになりました。

『フロントに連絡をしない場合は、今までどおり出勤時間に起こしに行く』

 

この男性は助かりましたが、「高齢者の一人暮らしの危険」を考えさせられました。

「もし、一人暮らしで何時間もそのままだったら…」と思ったら怖くなりました。

発見が遅れることで、治療が遅れてしまうケースもあります。

 

日本は超高齢社会です。

高齢者の一人暮らしはますます増えて行くことが予想されます。

 

近所の方々の見守りの大切さ。

頻繁に連絡をとる。

安否を確認し合う。

家族だけでなく、近所・地域の見守り体制の整備が必要だとつくづく感じました。