二度も同じ過ちをしてしまいました。
自分にとって「都合の良い解釈」をして、大事な事が見えていませんでした。
夫の初めての入院は30代。
私は、入院初日に内科の医師に怒られました。
(過去ブログより)
『「若い、若い!若過ぎる!」
「毎日見ていてわからなかったの!」
「痩せ方を見たらわかるでしょう!』
私は、年内に論文を書き上げる用事がありました。
連日パソコン作業で寝ない日もありました。
夕飯を作る時間ももったいないと思った程でした。
そのため、夫の体調が悪くても…
「痩せているのは仕事が忙しいから…」
と、自分自身に言い聞かせていた様に思います。
二度目の入院は50代。
雑誌の写真で痩せている事に気が付きます。
(過去ブログより)
『しかし、ある頁を開いた瞬間、驚いて飛び上がりました。
座っていた席を「飛び上がる」という経験は初めてです。
雑誌を開き、立ったまま固まってしまいました。
そこには、「見た事のない」夫の写真が掲載されていました。
精気が全く感じられない写真でした。』
当時、私の趣味は資格取得でした。
ストレス回避に資格取得をしていました。
夫の転勤中に、資格を4つ取得すると決めていました。
テレビは観ないので箱の中に仕舞いました。
通勤電車、朝・昼・夜の食事中、寝る前…ずっと勉強。
そのため、夫の体調が悪くても…
「産業医がみてくれているから安心。」
と、自分自身に言い聞かせていた様に思います。
周りの環境も関係していたのかもしれません。
知人の女性(80代)も、友人(50代)も、同じ時期に勉強をしていました。
知人の女性(80代)は、1年間に「英語、韓国語、中国語、フランス語」をマスター。
現在は高校生向けに「英語の先生」をしています。
友人(50代)は、1年間に「4つの国家資格」を取得。
その後も、勉強をする時は3つ以上同時。
・シニアは時間がない
・落ちている暇がない
・もし落ちたら、来年まで同じ高いテンションを保てない
と言っていました。
夫は、見慣れているため私に何も言いません。
結婚前から資格取得をしていますが、勉強をしている時は楽しいです。
試験は4つとも無事に合格し、私以上に喜んでくれました。
でも…今から思うとどう思っていたのでしょう…。
会いに行った時も、飛行機内はもちろん、二人でいる時の車の中やマンションでも暗記をしていました…。
夫は隣で本を読んでいました…。
二度目の病気がわかった時、自分自身に呆れました。
(あぁ…)
(またやってしまった…)
(あんなに内科の先生に怒られたのに…)
二度ある事は三度あると言います。
繰り返さないためにも夫に話しました。
「しばらく試験は受けません!」
「私はダメな奥さんです!」
「二度も同じ事をしてしまいました!」
夫は何も言わず静かに笑っていました。