【看病:50代①】⑩夫に会うための休暇の連絡「思いやり・信頼」

夫から、入院・手術が必要だという話を聞いたのは夜でした。

すぐに航空券の予約をしました。

 

電話を切った後、すぐに上司(健保の常務理事)にメールをしました。

口頭で伝えるべきだと思いましたが、電話は避けたい気持ちでした。

 

メールは要件のみの内容です。

・急遽、夫に会いに行く事になった
・明日から数日休みを欲しい

 

伝えるべき内容(休む理由、期間、業務関係)を何1つクリア出来ていません。

社会人としてのマナーに欠けている事はわかっていました。

しかし、この時点でがん発症などの文字を入力する事が出来ませんでした。

 

 

常務理事は明朝、理事長に報告をするはずです。

「保険料率引上げ」等の問題で忙しい時期でした。

「財政状況の報告」、「今後の医療給付費の見通し」等の資料作成が中途半端になってしまいました。

こんな簡単なメールだけでは、常務理事は怒られるはずです。

 

それなのに、返信メールは次のとおりでした。
今でも覚えています。

『何かあったのですね。』
『仕事の事は心配しなくていいので、ご主人の側にいてあげて下さい。』

 

職員の皆さんにもメールをしました。

同じく、短い2文字だけの返信でした。
次々に『了解』『了解』と届きました。

 

私の心情を察して、何も聞かずそっとしておいて下さり、心から有り難いと思いました。

本当の「思いやり」を勉強させて頂きました。

 

翌日、夫と今後の事について話し合いました。

 

そして、夜中に常務理事に状況報告のメールをし、翌朝電話をしました。

常務理事は、私からの1コールの途中で電話を取り、最初の一言が「ありがとう。」でした。

「必ず朝一で電話をくれると思っていた。」と言われました。

 

職員の方からは、「自分たちに何か出来る事があればご指示下さい。」とメールが届きました。

 

 

職場ではいろいろな事があります。

意見が分かれ、険悪な雰囲気になる事もあります。

前日も、「保険料率引上げ」等の財政関係について常務理事と意見が分かれ、声が段々大きくなっていました。

 

この「休暇の連絡」で、大切な事を学ばせて頂きました。

どの様な時でも冷静に相手の気持ちを感じ取り、相手の事を「思いやり」、「信頼」出来るか?

「思いやり」は、相手を「信頼」しているからこそ生まれるものだと思いました。