【看病:50代①】⑳病理検査の結果「今回も想定外」

病理検査の結果は、約1か月後でした。

今回も、30代入院時と同じく「想定外の結果」でした。

 

病理検査の結果は、退院後初めての外来時でした。

手術から1か月ほどかかりました。

 

診察室のドアを開けると同時に、先生の明るい声が聞こえました。

「いやー、良かった。」

「転移はありませんでした。」

 

画像を前に、笑顔で振り向いています。

普段、あまり笑わない先生です。

 

意外な明るい声に、二人ともキョトンとしてしまいました。

「・・・・・?」

「・・・・・?」

夫は、ドアノブを持って、ドアを半分開いたままです。

診察室に入らず立った状態なので、待合室の患者さん方が不思議そうに私たちを見ていました。

 

夫が「はっ?」と言っていました。

私も聞き間違えかと思いました。

二人とも放心状態です。

 

 

ドアを閉めて診察室の中に入りました。

恐る恐るゆっくりと二人で座りました。

 

先生は本当に嬉しそうでした。

「進行は、やはり深かった。」

「突き破る、紙一重の状態。」

「リンパへの転移もなし。」

「かなり進行していたので、転移していると思っていた。」

「しかし、転移していなくて本当に良かった。」

 

とても嬉しそうに画像を見ていました。

頷きながら、何度も繰り返し喜んで下さいました。

「良かった、良かった。」

 

二人とも信じられませんでした。

「・・・・・」

「・・・・・」

 

私たちが放心状態から解放されたのは、数時間後でした。

 

私は諦めない方ですが、今回ばかりは病気の「画像が怖い顔で睨みつけているかの様にひどい状態」でしたので、覚悟をしていました。

夫も転勤先の検査中に画像を見た時は、「前回(30代)よりもひどい状態である事はすぐにわかった。」「怖くなり目を背けてしまった。」と言っていました。

 

人生は、本当に何が起こるかわかりません。

「何事も、最後の最後まで諦めてはいけないのではないか」と思いました。

 

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そして、もう1つ想定外の事がありました。

 

退院は12月でした。

術後の痛みがありましたが、年末年始は病院は休みです。

近所の病院が開いていたので、行った時の事です。

先生から質問されました。

「どこの病院?」

「執刀医は誰?」

 

「病院名」と「主治医(執刀医)」の話をしました。

「副院長(現院長)」には、30代時も今回も手術に立ち会って頂いている事を話しました。

 

すると、ペンを置き、カルテに書く事をやめてしまいました。

「じゃあ、安心だ。」

「執刀医も〇〇先生なら安心。」

「何も問題ない。」

 

「二人の事はよく知っている。」

カルテには、「〇〇病院」「執刀医、〇〇先生」「副院長(現院長)の名前」を書いて、大きくマルで囲み終わりです。

 

「・・・・・?」

「・・・・・?」

 

そして、主治医について、いろいろ教えて下さいました。

「非常に勉強になる先生。」

「お手本にさせて頂いている。」

 

 

転勤先に戻る時、夫は「これでしばらくは何もない。」と安心していました。

しかし、私は亡くなった義母から、

『体を一度全部綺麗にする事(50歳になったら悪い物が全部出てくる)』

と、何度も何度も聞かされていましたので、

「ここからが始まり…。」

「恐らく長く続く…。」

と思いました。

そして、その通りになります。