【看病:50代②】④異なる話でも会話が成立「タクシーの運転手さんと」

ある日、タクシーの運転手さんと「気を付けないと怖いね。」という話になりました。

緊張が解けた時など、気が緩んだ時に起こり易いのかもしれません。

 

 

タクシーの運転手さんの間では、私の事を「新しい看護師さんが入った。」と話していたそうです。

 

毎日「面会時間終了」までいました。

最寄り駅までタクシーを利用していました。

 

ある日、運転手さんから話しかけられました。

 

運転手さんは、「新しい看護師さん」だと思って話しています。

私は、「入院患者の家族」に話しかけているのだと思っています。

 

「お疲れー。」

「お疲れ様です。」

 

「そろそろ慣れた?」

「はい。」

 

「いつも遅くまで頑張っているねー。」

「ありがとうございます。」

 

「何科?」

「…。」

(夫の事なので話せません。)

 

「まだ決まってないの?」

「…はい、まだ…。」

 

「そうか、様子見かぁー。」

「…はい。」

 

「前の病院では何科だったの?」

「えっ~と…。」

 

「まぁ、どの科になっても先生も看護師さんもみんな優しいから安心したらいいよ。」

「良かったです。」

 

 

それから数週間後。

また同じ運転手さんでした。

今度は謝られました。

「新しい看護師さん」ではなく、「家族」とわかったそうです。

 

「根掘り葉掘り聞いて悪かった。」

「聞き出すつもりではなかった。」

「配属先は何科になったのかと運転手仲間で話していた。」

 

運転手さんは、「今度から気を付けないとなぁー。」「間違えて聞き出しちゃう事もあるしなぁー。」と話していました。

 

私も、もし夫の事ではなく「自分の事」でしたら答えていたかもしれません。

 

 

昔、福祉大学での話です。

昼食時、勤務先の話題になりました。

 

私は看護師長数名と一緒のグループでした。

私だけがOL出身の医療関係者以外。

 

「うちは、ショウシャなの…」

(???なんで商社マンの話?)

 

「ザイカイも忙しくなってきたわ…」

(???財界と関係があるの?)

 

「今度ヒャクショウになるの…」

(えっー!どうしてお百姓さんになるのー?)

 

ここで質問をしました。

笑顔で優しく教えてくれました。

 

小舎➡施設やグループの大きさ(大舎・中舎・小舎)

在介➡在宅介護支援センター

百床➡入院ベッド数

今では当たり前の様にわかっている事ですが、この時は天と地がひっくり返る程驚いた事を覚えています。

 

人は皆、歩んできた道が違います。

そして、年齢を重ねるにつれ、思い込みや先入観を手放す事は難しいと思います。

 

「タクシーの運転手さんとの会話」「福祉大学での出来事」もその1つです。

 

でも、自分が信じてきた固定観念に気づいた事で、2つの出来事を通して「人生が変わった」様な気がしました。