【看病:50代③】④創業融資「申し込んだ2つの理由」

創業融資に申し込んだ理由は2つ。

①急な入院に備えるため治療費代は別途確保

②「借りた物は必ず返す」という実績作り

 

一般的に「創業融資」は、「日本政策金融公庫」や「銀行」から借りるイメージだと思います。

 

検討した結果、メリットの多い「自治体創業融資」に申し込む事にしました。

〇銀行・信用保証協会・中央区

〇三者の審査に通らなければなりません

〇審査期間は3倍になります

〇書類も多く面談に何度も足を運びました

 

<銀行>

中央区の経営相談員から、「まず、融資してくれる銀行を探す様に。」と言われました。

 

指定金融機関リストを渡されました。

順番に電話をしていきました。

しかし、ことごとく断られました。

 

「レンタルオフィス?」

「あー、ダメダメ。」

ガチャン。

 

この繰り返しでした。

会ってもくれません。

 

当時、オレオレ詐欺等の組織的犯罪防止のための通知が、各金融機関に関係当局から発出されていました。

融資後突然いなくなる、という詐欺行為が横行していました。

 

心身共に疲れていたので、日本橋の雑居ビルの1Fでしゃがんで電話をしていました。

(40件目…どうせまたダメ…)

 

しかし、想定外の返事でした。

「どうぞいらして下さい。」

 

思わず失礼な聞き方をしてしまいました。

「えっ?今なんて言いました?」

 

支店長代理の男性が対応して下さいました。

静かで上品な声です。

「どうぞいらして下さい。」

 

今までの経緯を話しました。

今回も諦めながら電話をした事。

 

笑いながら話し始めました。

「その通知は、もちろん存じ上げております。」

「私どもは、話を聞かないでお断りしない様にと上から言われています。」

「社長様の人柄も、お会いしなければわかりません。」

 

まったくそのとおりだと思います。

 

「私どもは」「上」と言うのが、「社長」の考えなのか「支店長」の考えなのかわかりませんが、その足ですぐに向かいました。

 

 

<信用保証協会>

「東京信用保証協会本店」に行きました。

 

担当は、元本店長でした。

「定年退職したばかりだが、お手伝いに来ている。」と仰っていました。

今までご自身が決裁をしていたので、いろいろな事を詳しく教えて下さいました。

 

〇結構問題になるのが、カードの年会費

〇300円の年会費を払っていない人もいる

〇仕事が忙しく振込みに行く暇がないという

〇しかし、何度も郵送物や電話はあったはず

 

顔は見えませんが、ちょうど隣の方がそのケースでした。

保証協会の方と戦っている様で、大きな声でした。

「そんな小さなお金が問題なの?」

「仕事が忙しく行く暇がなかったんです!」

「今日帰りに払ってきますよ!」

「だからいいでしょう?」

 

 

元本店長さんが小さな声で仰っていました。

〇300円が小さいかどうかではない

〇この人は信用がないと判断されてしまう

〇その時点の行いが、後で影響する事がある

〇それを皆わかっていない

〇1円でも借りるのは大変

その後、その方がどうなったのかわかりませんが、私も年会費について重要視した事はありませんでした。

 

<中央区>

「銀行」と「信用保証協会」から承認を得られ、審査のための書類一式を提出しました。

1ページ目に押した㊞が曲がっていました。

ちょっと斜めになってしまいました。

 

担当の経営相談員(65歳位)は大慌て。

「人柄を見られてしまう。」

「審査員の心証が悪い。」

「もう一度やり直し。」

「今度は真っ直ぐ押すように。」

何度か押す練習をさせられ、本番は真っ直ぐに押せました。

 

各機関の温かいご指導により、審査は無事に通りました。

申し込んだ理由の、「②借りた物は必ず返す」という事を心に決めました。

1か月の遅滞なく無事に完済しました。

繰り返す入院で治療費代がかかりましたが、融資のお陰で危機を乗り越える事が出来ました。