【看病:50代③】⑧病理検査の結果日=「銀婚式の日」

手術が終わり、病理検査の結果日が来ました。

この日は、私たちの「銀婚式」の日でもありました。

 

 

「早期の早期」と言われていても、やはり病理検査の結果を聞くのは怖いです。

 

この日はまだ入院中でした。

手術の多い日で、入院病棟のラウンジは夜までご家族の方でいっぱいでした。

 

病理検査の結果を聞けるのは16時の予定でした。

しかし、先生は手術で忙しく、既に18時を回っていました。

(今日は無理かも…)

(夫に話さなければ…)

 

そんな事を考えていた時、パタパタと先生が走ってきました。

「すみません、遅くなりまして…。」

 

(えっ…まだラウンジはご家族でいっぱい…)

(手術はまだ終わっていないはず…)

 

先生はニコニコと笑顔でした。

「転移なし。」

「良かったですね。」

 

すぐに手術室に戻られるという事でした。

看護師さんの話では、待っている私たちの事を心配して、「結果だけでも…。」と、合間を見て知らせに来て下さったそうです。

 

確かにそのとおりでした。

待っている間、夫は何も話さずに黙っていました。

私も話しかけませんでした。

明日になるかも…と思っていました。

 

結果を聞いて、夫はホッとしています。

優しい心遣いの、細部まで行き届いた先生に感謝致しました。

 

 

この日は「銀婚式」の日でもありました。

病院内のコンビニで、100円程の小さなフルーツゼリーを購入してお祝いをしました。

入院病棟のラウンジにあるソファーに座り、夜景を見ながら並んで食べました。

 

看護師さんがその様子を見ていました。

夫が30代の入院時から、この病院で勤務しているベテランの看護師さんです。

「検査結果の報告」と、「今日は銀婚式」だと話しました。

 

看護師さんは、「おめでとう!」と拍手をしながら涙を拭いていました。

「あなたたちを見ていると、もう…。」

「なんて言ったらいいのか…。」

と言い、黙ってしまいました。

 

そして、

「絶対に金婚式を迎えるのよ。」

「いい?絶対よ。」

と力強く言われました。

 

 

初めての入院は30代でした。

その時は、次の「正月」「誕生日」を迎えられた事に、2人とも感謝でいっぱいでした。

 

まさか「銀婚式」を迎えられる日が来るとは思ってもいませんでしたが、「金婚式」まで2人でいられたら本当に幸せだと思います。