【看病:50代④】①本人の気持ちには絶対なれないと改めて感じた時

各科とも定期的に検査をしていますが、それとは別に「毎年1月頃に外科の精密検査」をしています。

この年は、12月に1つ目の検査がありました。

 

 

検査が終わり、検査室から出て来ました。

涙をためていますが、なぜか「笑顔」…。

隣に座り、椅子を叩いて喜んでいました。

 

何があったのか聞いてみました。

 

初めてのがん発覚は30代。

その後、何度も検査をしています。

検査中に「ベテランの先生」に代わる事があります。

その場合、必ず「新しいがん」が見つかった時だと言います。

 

そして、この日も検査中に「先生が代わった」そうです。

 

夫の中では、「先生が代わる=がんが見つかる=また手術」。

検査中、「頭の中は真っ白」。

 

しかし、検査直後、先生から想定外の言葉。

「大丈夫でしたよ。」

「何度も手術をしているため時間がかかりました。」

 

一瞬にして、気持ちが「地から天」に変わったと言っていました。

 

普段、はしゃぐことをしない夫です。

その夫が、検査室から出て来るなり私に向かってにこにこしながらピースをしていました。

 

結婚して30年以上一緒にいますが、この様なポーズを見たのは今でもこの日だけです。

基本的にいつも落ち着いています。

 

その様子を見たら、言葉が出ませんでした。

簡単に、「良かったですね。」とは言えませんでした。

 

夫のこの気持ち…。

家族でも、同じ気持ちには絶対なれないと改めて感じました。

 

見た事のない夫の喜ぶ姿を見て、胸が張り裂けそうになりました。