12月の検査(前回のブログ)の後、私も検査をしてみました。
「少しでも夫の気持ちを知りたい」と思ったからです。
夫は、今までに色々な検査をしています。
その中で、友人もしている検査にしました。
「大腸」と「胃」の内視鏡検査。
自宅から近い病院にしました。
小柄で可愛らしい女性の先生でした。
「内視鏡を受けたい理由」を話しました。
先生はニコニコしていました。
「奥さんの事は、私がしっかり検査をしますので安心して下さい。」
しかし、胃のバリウム検査でさえ苦手な私です…。
内視鏡検査が無事に終わるか心配でした…。
大腸の検査日になりました。
スタート!
「いっ、たぁーーーーーーーーーーーい!」
先生は仁王立ち。
片手に器具。
片手は腰に手を当てています。
「すみません…。」
「もう一度お願いします…。」
再度トライ!
「いっ、たぁーーーーーーーーーーーい!」
先生は仁王立ち。
喋りながら、足が段々広がって行きます。
もはや、開脚運動。
「旦那さんの気持ちになりたいんでしょう!!」
「…はい。」
「旦那さんの痛みを知りたいんでしょう!!」
「…はい。」
「旦那さんみたいに、検査をしながらモニターを見るんでしょう!!」
「…はい。」
「次の患者さんが待ってるの!!やるの?やらないの?」
「…やる。」
再度トライ!
「いっ、たぁーーーーーーーーーーーい!」
「どうしよう…。」
「やる気はあるんですけど、実力が伴わない様です…。」
先生は、怒った顔をしながら、腰の手をパッと天井に向け指差しました。
そして、大声で叫びました。
「眠り薬の、よぉっーーーーーーい!!!」
3人の看護師さんが、クスクスと笑いながらパタパタと走り出しました。
あっという間に眠くなりました。
台の上で起こされました。
検査はいつの間にか終了。
車いすへ移乗。
力が抜けて、両腕は片側に垂らした状態。
検査室を出ると、一気に視線が集中。
ざわざわしています。
患者さんが集ってきました。
「大丈夫か?」
「何があった?」
看護師さんは笑っています。
皆さんに安心して下さいと話していました。
「大丈夫ですよ。」
「初めてだったので。」
「検査は無事に終わりましたよ。」
診察室での先生は笑顔でした。
謝りました。
「すみません…」
「いえいえ、いいんですよー。」
「女性は体の構造から男性よりも痛くて、同じ様な方は多いんですよ。」
検査結果は異常なしでした。
「じゃあ、次は胃カメラ!」
先生は驚いていました。
「えっー!やるのー?」
「大腸で懲りたかと思ったー。」
はい、懲りました…。
でも、胃カメラもお願いしました。
少しでも夫の気持ちを知りたくて…。