【看病:50代④】⑦心強い「患者同士の支え合い」

初めての入院時(30代)は「4人部屋」でしたが、その後は「個室」にしていました。

しかし、今回は敢えて「4人部屋」にしました。

 

 

この時の入院も、夫は「個室」を希望。

いつもは、夫の希望どおりにします。

手術後の不便さを考えると、私も賛成です。

また、私が毎日「面会終了時間」までいるので、「少しの音でも、他の患者さんにご迷惑なのでは…。」という気持ちもありました。

 

しかし、私は最初から「今回は4人部屋」と決めていました。

「抗がん剤治療」は初めてです。

「個室」だと独りです。

悪い方へ悪い方へと、考えるのではないかと思いました。

 

「4人部屋」は、全員「抗がん剤治療」。

“自分だけではない” という心強さ。

“勇気づけられる事もある” のではないか。

夫には悪いと思いましたが、私の意志は固く、今回は「4人部屋」にしました。

 

夫も退院時は、「4人部屋で良かった。」と話していました。

先に治療をしている方が近くにいるというのは、心強いものです。

「気分が悪くなる…」

「髪がぬける…」

色々な事について教えて頂きました。

お陰様で心構えが出来ました。

 

 

ある日、夫と同じ「50代前半位」と思われる男性が入院してきました。

「入院は初めて」「不安です」と、看護師さんに話していました。

夫の斜め前のベッドでした。

 

しばらくして、付添いの奥様との会話が聞こえてきました。

どうも、夫の事を話している様でした。

「向こうに同じ位の年齢の人がいるわよ。」

「そうか、良かった…。」

 

「みんな頑張っているのよ。」

「そうだね、良かった…。」

 

夫にも、この会話が聞こえていました。

頷きながら呟いていました。

「不安なんだろうな…。」

「わかる…。」

 

 

「30代、初めての手術当日」の、「同室の高齢男性の言葉」を思い出しました。

『初めての手術日の事です。

手術の時間が来るまで、並んでベッドに座っていました。

黙ったまま手を繋いで、2人とも床を見ていました。

向かいのベッドは、70,80代位の男性でした。

声がしました。

「2人とも、頭を上げて胸を張りなさい。」

「強い心を持たないと、病気には勝てませんよ。」』

 

「4人部屋」にして良かったと思いました。