【看病:50代④】⑪抗がん剤治療中に人事異動

抗がん剤治療は半年(3~8月)の予定でした。

3月は人事異動の時期ですが、夫も「そろそろまた転勤だと思う。」と話していました。

 

 

勤務先からは、「2,3年に一度の割合で転勤」と言われていました。

本部だけでなく、「色々な現場の経験が大切」という考えからです。

 

前回も転勤し、約1年で他県に異動になりました。

その日は、たまたま私も転勤先にいました。

夫の電話が鳴り、異動の話でした。

「本郡からの命令」

「急遽転勤」

「東京に戻る前に、他の県も経験しておいて欲しい」

 

 

そして、転勤先から東京に戻り、3月で丸2年になるという頃。

2月上旬に、転勤の話がありました。

しかし、2月中旬に「リンパに大きな腫れ」が発覚。

3月から、半年間の「抗がん剤治療」。

勤務しながら、入退院を繰り返す予定。

 

 

「抗がん剤治療」1回目の入院は3月でした。

転勤先がどこになるのか…。

転勤は来年になるのか…。

夫の落ち着かない様子が伝わってきました。

 

黙っていましたが、私は転勤に反対でした。

もう夫は、「私」と「この病院」からは絶対に離れてはいけない、と思っていました。

 

しかし、夫が決める事です。

置かれている状況は、本人がよくわかっているはずです。

転勤を断るという事が、何を意味するのかは夫も私もよくわかっていました。

 

夫がどちらを選ぶのか…夫の人生です。

 

 

夫の前では平静を装っていましたが、私も落ち着きませんでした。

(転勤先で、病院を探さなければ…)

(「抗がん剤治療」が出来る病院…)

(もしかしたら転勤ではなく、「人事部付」や「総務部付」かも…)

(でも、その方がゆっくり治療に専念できる…)

 

 

そして、勤務先から連絡が入りました。

やはり、人事異動でした。

都内23区の年金事務所所長でした。

 

妻としては、勤務先の配慮に驚きました。

人事経験の立場からすると、不思議な位にありがたい配慮です。

 

本当に「不思議」でした。

夫の勤務先は、政府関係機関や代議士との会合・交流の多い機関です。

数百人規模の「講演」をする事もありますが、途中で倒れる事など出来ません。

区長等との対談・撮影もありますが、体調不良だからと当日キャンセルとはいきません。

 

「抗がん剤治療」をしながら、役割を果たせるのか?

また、入院・手術になって職場に迷惑を掛けるのではないか?

 

夫が悪いわけではありませんが、「迷惑を掛けている事は事実」です。

勤務先では、異動について悩まれたのではないかと思います。

23区の中でも、比較的落ち着いていて通院しやすい事務所への異動に感謝しました。

 

 

そして、夫から「転勤先の事務所」を聞かされる前日に、「不思議な夢」を見ました。

そのため、「転勤先」は夫に聞かなくても、「不思議な夢」でわかっていました。