【看病:50代⑤】①初めての臓器「9月➡術前検査」「10月➡手術」

「リンパの大きな腫れは消えた」という結果で、次は「ある臓器に出来たがん」の手術です。

 

夫は、「手術」と聞いた途端に肩を落としていました。

「…またですか?」

 

先生は笑っていました。

力づけるかの様な返事でした。

「はいっ!」

「またですっ!」

 

夫は、一気に項垂れました。

最初に頭に浮かんだ事は、「勤務先への休みの報告」の様でした。

「今度は、入院期間はどの位でしょうか?」

 

先生はやはり笑顔です。

「1週間です。」

「外来で行う人もいます。」

 

夫は、重たい頭をなんとかあげて聞いていました。

「私も外来でお願い出来ないでしょうか?」

「もう、何度も入院をしており勤務先に迷惑をかけていますので…。」

 

夫は、懇願しているかの様でした。

 

しかし、夫の場合は複数の臓器を手術しています。

先生は即答でした。

「外来ではなく、入院での手術になります。」

 

また、夫の頭がカクンと下がりました。

きっと頭の中は、仕事の事で渦巻いていたと思います。

 

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勤務先が気になるのは当たり前です。

また、皆さんに迷惑をかけてしまうのですから。

 

もう、「何度も入院・手術」をしています。

「手術前の検査入院」もありました。

退院後も通院のため、「休暇、早退、遅刻」…。

 

今回の入院が「1週間」だけでも、勤務先に報告するのは精神的に辛かったと思います。

 

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検査ですが、「外科」の検査でしたら慣れています。

しかし、この科での検査は初めてでした。

先生が丁寧に説明をして下さいました。

 

検査前日の夜に、夫の口から出た言葉。

「どの様な検査なのだろう…。」

 

経験のない検査のため、不安なのでしょう。

この時の精神状態は、本人にしかわからないと思いました。

 

何と言っていいのかわかりませんでした。

何を言っても不安だと思いました。

そして…。

…やっと言葉が出ました。

 

「他にも同じ検査をしている人がいる…。」

「夫だけじゃない…。」

 

スマホで検索をして、出て来た「検査方法のマンガ」を見せました。

どの様な検査をするのかわかり、落ち着いた様でした。

 

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検査の結果

・早期でおとなしいタイプ

・浸潤していない

・5mm以内の小さいものが複数

 

先生は、診察中ずっと笑顔でした。

先生の「笑顔と言葉」に救われました。

「早期の早期ですから。」

「取ってしまえばいいだけです。」