【看病:50代⑤】⑤勤務先への報告「また入院・手術」

入院が決まった時、サラリーマンなら誰しも「勤務先に迷惑をかけたくない」と心配になるのではないでしょうか。

  

 夫が勤務先に話したのは、「入院日の1週間前」。

10月1日の人事異動日を過ぎていました。

 

入院の理由は、手術とは言わず…。

“大事をとって治療するため”

 

詳細を聞かれた様です。

しかし、「診断書は手術後になる。」と話していた様です。

 

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この日、帰宅した夫は、とても疲れている様子でした。

朝から落ち着かなかったと思います。

いつ話そうかと…。

タイミングを考えていたでしょう。

 

現在、働く人の約3人に1人が病気を抱えながら仕事をしています。

 

同様の悩みを持つ方は、少なくないと思います。

仕事ができない焦り…。

入院は何日間になりそうか…?

手術結果によっては休職が必要か…?

 

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以前、カウンセリング時にこの様な相談者様がいらっしゃいました。

 

①病名を公表したら退職をすすめられた。

自主退職…。

降格申し出…。

職を失うことを家族に言えない…。

 

②鼻の手術をすることになった。

会社にわかったらクビになる。

会社はリストラ進行中。

「お昼休みに外来手術」をしてくれる病院を教えて欲しい。

 

③人工透析をする事になった。

会社に言いたくない。

知られたら異動させられる。

通院せず、「在宅透析」をする事にした。

 

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ただでさえ、本人は「病気の事でいっぱい」なのに…。

次から次へと頭に浮かんでくる…。

仕事のこと

家族のこと

お金のこと

不安でたまらない…。

 

 昔、若い頃に30歳位上の女性に言われた事があります。

 “人生は長い「線」”

“今はその中の「点」”

“その「点」の時間を我慢すればいいだけ”

 

 確かに、一般的にサラリーマン生活は長い線。

その中で、入院する事は実は些細な事かもしれません。

 

でも、本人にとっては到底そんな風に思う事は出来ません…。

 

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夫は6度目の入院を、どの様に見つめていたのでしょう。

 

入院する前日。

外でコーヒーを飲みました。

 

その時、呟いていました。

「病気になると、みんなに迷惑をかけてしまう…。」

「病気を気にしないで仕事がしたい…。」

 

働き盛りの50代です。

思いっきり仕事がしたいのでしょう。

だいぶ落ち込んでいる様に見えました。

 

不安と葛藤でいっぱいだったと思います。

ひとり取り残された感じでもあったと思います。

   

しかし、手術の遅れは命に関わります。

命があるから仕事が出来ます。

 

黙って、夫のカウンセラーとして話を聞いていました。

 

やがて、結論が出た様でした。

「もう、明日から入院。」

「まずは病気を治す事が先決。」

「あとの事はそれからだ。」