【看病:50代⑥】②ご近所でお母様を亡くされたお嬢様の話

「再発予防の通院」後は、各科の検査(血液・尿・CT・内視鏡ほか)を数か月おきに受けていました。

 

 

ある日、ご近所の70代女性が病気で亡くなられました。

 

その女性はとても綺麗な方です。

前年の冬、上品な黒い手袋をしていました。

手首にフワフワと毛のついた、細身のシンプルなデザイン。

 

私も欲しくなりました。

同じデザインの物を探しました。

購入した日、嬉しくてその女性に報告をしに行きました。

 

夜遅かったので、急ぎの回覧板だと思った様です。

購入した手袋を見てもらいました。

「マネして同じ物を買っちゃった!」

 

恥ずかしそうに笑っていました。

「あらー!!!」

 

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「納骨の前日」、お嬢様が掃除をしに来ていました。

 

外出先から帰宅し玄関の前にいたところ、声をかけて頂きました。

「もし、良かったらあがって下さい。」

 

2月の寒い日でしたので、あの手袋をしていました。

 

お母様に憧れて同じデザインの手袋を購入した話をしたところ、泣き出してしまいました。

「昼間も、ご近所の方から嬉しい話をお聞きしました。」

「母は生前、ご近所の話をしなかったので心配していました。」

「まさか母が、ご近所の方とこの様なお付き合いをさせて頂いていたとは…。」

 

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2時間位、話をしました。

 

その中で印象的だったのが「夢」の話です。

 

家を売却するにあたり、希望の金額があったそうです。

でも、希望どおりにはいかず困っていたところ…。

 

亡くなられたお母様が、夢の中で教えてくれたそうです。

「この日に話があった方と契約をしなさい。」

 

その通りにしたら、希望どおりの金額で売却出来たと仰っていました。

 

お嬢様は、静かに話していました。

「母に助けられた…。」

「親というのは、死んだ後も子どもを心配してくれているのですね…。」

 

私自身も「亡くなった義母」が、夫のがんを教えてくれました。

不思議な事があってもおかしくないと思っています。

1-③初めての入院「亡き義母の声」
『ある日、亡くなった義母の声が聞こえました。…』

 

お嬢様と話しをしたのが、その年の2月。

10か月は何事もなく過ごしました。

そして、その年の12月に「7度目の入院」の話があります。