【看病:50代⑥】⑥2種類のCT検査結果「早めの手術が必要」

「急遽行われたCT検査」は12月下旬で、「検査結果」は1月上旬でした。

 

 

この年は、不安な「年末年始」でした。

 

夫は、勤務先の事を一番気にしていました。

・また、勤務先に迷惑をかけてしまう…

・もう、退職した方がいいのではないか…

・昨夜は一睡も眠れなかった…

 

私も、同じ事を考えていました。

・この勤務先だけでも7度目の入院…

・勤務先にどの様に報告をするのかしら…

・「入院」の話だけ?「手術」の話は?

 

不安な中、この年も「書初め」をしました。

毎年二人で一文字ずつ担当。

今年は、夫の提案で「勝利」。

夫が「勝」。

私が「利」。

二人とも、「力強く」書きました。

 

―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

〇12月下旬➡3次元画像を作成するCT検査

〇年明け第一(日)➡一般的なCT検査

〇1月2週目➡検査結果

 

検査結果日。

だいぶ待たされました。

 

夫は、座っているのも辛そうでした。

ソファーで横になっていました。

予約時間はとっくに過ぎています。

もう誰もいません…。

 

「最後」に呼ばれました。

「最後」だと…いつも…「手術」の話。

 

夫が立ち上がりながら言いました。

「最後か…。」

「たぶん、手術の話だな…。」

 

(あっ、夫も気が付いている…)

(最後だと、いつも手術の話…)

 

―・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

やはり、主治医から手術の話がありました。

「がんは ”削った部分”のみ。」

「手術は早い方がいい。」

 

夫は、人事異動を気にしている様でした。

「手術は3月ですか?」

「4月ですか?」

 

そんな悠長な話ではない様でした。

「遅くとも3月。」

「2月がいい。」

 

夫は、黙ってしまいました。

 

主治医は、一気に話し始めました。

「体の中ならば、内視鏡で見る事が出来る。」

「しかし、”削った部分” に ”がん” はあった。」

「粘膜の下に出来ている可能性がある。」

「ふたが閉まってしまうと、外側なので見る事が出来ない。」

「経過観察でもいいが、CTに写る頃には転移している可能性がある。」

 

夫は、やはり黙っています。

 

主治医は、説明を続けました。

「何度も手術をしているため、残っている部分が少ない。」

「ぎりぎりの所で切って、残したい。」

「手術前に、切る場所を特定したい。」

「来週、印をつけるための内視鏡をする。」

 

これには驚きました。

私は、健保組合での勤務経験があり、レセプト(内容はカルテと同じ)を沢山見ています。

初回の手術で、人工的な物を設置する方もいます。

夫は、主治医のお陰で免れてきました。

 

主治医は、「ただ手術をするだけ」ではなく、「手術後の生活(QOL:生活の質)」まで真剣に考えて下さり、この時も、人工的な物を設置しませんでした。

 

国立がん研究センターがん情報サービスより

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

「Quality of Life(QOL)のことで、「生活の質」と訳すこともあります。

治療や療養生活を送る患者さんの肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味します。

病気による症状や治療の副作用などによって、患者さんは治療前と同じようには生活できなくなることがあります。

QOLは、このような変化の中で患者さんが自分らしく納得のいく生活の質の維持を目指すという考え方です。

治療法を選ぶときには、治療効果だけでなくQOLを保てるかどうかを考慮していくことも大切です。」