【看病:50代⑥】⑩夫の心に響いた「主治医の話」

「7度目の入院」の前に、外科の「外来」がありました。

 

 

この日は…

主治医は、「手術の説明」をする予定。

夫は、「手術を断る相談」をする予定。

 

主治医の話が始まりました。

〇「同じ臓器」に何度も出来るのは珍しい

〇全部取ってしまうと「生活の質」が落ちる

〇少しでも「多く残しておきたい」

〇そのため「難しい手術」になるが、生活の質は大事

 

夫が口を開きました。

「先生…。」

「今回は…。」

「手術をするのを、やめようと思っているんです…。」

 

主治医は、瞬時に夫の気持ちを汲み取って下さった様でした。

 

二人とも黙ってしまいました。

 

この沈黙に耐えられず、私から質問をしました。

「例えば…今回手術をしないで様子を見て、3か月後にもう一度検査という方法は?」

 

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主治医は、一気に話し出しました。

〇「出来やすい体質」の様

〇手術をしても、「また出来るのではないか?」という不安がある

〇3か月後だと、「その間に転移が始まる」かもしれない

〇1度転移すると、次々と転移する

 

〇結果的に、「転移」も「がん」も無いかもしれない

〇しかし、手術をしてみないとわからない

 

〇「現時点」で、既に「削った所にがんが見つかっている」のに、そのままにしておくのは危険

 

 

そして…

“あとあと気にして生活したり、後悔する様な事があってはいけない”

 

 

主治医の話は、夫の心に響いた様でした。

主治医の「心のこもった」「熱心な説明」を、夫は頷きながら黙って聞いていました。

 

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この外来の翌日は、「節分の日」でした。

「鬼は外!福は内!」

「〇は外!〇は内!」

 

毎年、二人で「〇」の部分を考えます。

 

この年は…

「鬼は外!福は内!」

「病気は外!健康は内!」

 

夫が「病気はー外!」と言いながら…

力強く、外に向かって豆をまきました。

 

次は私。

「健康はー内!」と言いながら…

間違えて、外にまいてしまいました。

 

夫の「えーーーっ!」と言う声で気が付き…

慌ててやり直しました…。

 

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手術をするか、しないか…。

すぐには答えが出ないと思いました。

 

夫の答えを待つ事にしました。

 

手術の予定日は、2週間後の2月中旬でした。