【看病:50代⑥】⑮初めてのPET検査「行きと帰りの表情の違い」

外科の主治医から「入院の延期理由」を聞いた日、PET検査の受診指示がありました。

 

 

「入院の延期理由」を聞いた日が(水)。

「PET検査」は2日後の(金)。

 

「PET検査」の事は、健保組合勤務時代に知りました。

当時は、導入している病院が少なく高額でした。

 

現在は条件付ですが保険適用(3割)です。

 

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検査前日の(木)、夫は終日寝ていました。

精神的に疲れている様でした。

 

無理もありません。

夫は、「PET検査」を知りません。

ただでさえ、病気が見つかり不安な上、聞いた事のない初めての検査です。

 

(少しでも、不安を取り除かなければ…)

(PET検査…PET検査…)

(説明文…説明文…)

(ネットで分かり易いものはないかしら…)

 

分かり易い説明と絵を見つけました。

・検査は痛くない

・CTやMRIと同じ様な検査

・がんが全身に広がっているかどうかを調べる検査

 

夫に見てもらい、「痛くない検査」だと安心してもらいました。

 

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「PET検査」当日。

検査は「他の病院」でした。

 

<行き>

夫はずっと無言。

私も黙って後ろを歩いていました。

 

乗換駅のホームで電車を待っていた時。

やっと口を開きました。

 

「いっぱい見つかるんだろうな…。」

「…はい…私もそう思います。」

 

「小さいものがいっぱい…。」

「…はい…私もそう思います。」

 

行きの会話はこれだけでした。

 

私も同じ事を考えていました。

小さいものがいっぱい見つかると…。

 

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病院に着きました。

 

夫も私も訪れた事のある病院です。

それぞれ家族の付き添いとして。

 

ただ、昔なので二人とも病院内を覚えていません。

 

慣れない病院は、付き添いの私でさえ疲れます。

夫の疲れは、その何百倍、何千倍だったのかもしれません。

 

検査は、注射から終了まで約2時間。

 

検査室から出て来た夫は笑顔でした。

「全然痛くなかった。」

「CTの装置に似ていた。」

 

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<帰り>

夫の表情は和らいでいました。

途中下車し、食事をして帰りました。

 

この日は「手術」ではありません。

しかも「痛みのない検査」です。

「横になっているだけ」です。

 

しかし、「患者」にとって「初めての事」が、これほどまで「大きな負担」になるものなのかと、つくづく思いました。