【看病:50代⑥】⑳入院・手術が延期になった直後に「人事異動の連絡」

入院・手術が延期になり、再検査の休暇中に「4月1日付人事異動」の連絡がありました。

 

 

7度目の入院は、当初2月中旬からでした。

しかし、その日の前日に「入院中止」の連絡が入りました。

 

夫は、「明日から休む」ため、「挨拶・引継ぎ」をしている最中でした。

急遽、「休みは延期になる」と報告しました。

 

そして、この直後から夫の知らない間に、人事異動の話が進められました。

夫は、入院するため人事異動はないと思っていました。

 

毎年、4月1日付の「転勤を伴う人事異動」の内辞は2月末日。

 

その4日前に電話がありました。

夫の意思を確認するためです。

どの様な話をしたのか、全くわかりません。

 

ただ…人事経験の私からすると、「夫は何も言えない立場」だと思っています。

この組織だけで6回の入院。

毎回、入院期間は1~2か月。

「抗がん剤治療の入院」を月別に数えると9回の入院。

「検査入院」を含めると10回以上…。

 

休みが多過ぎます。

 

休みの間、職場の皆さんが代わりに仕事をして下さっているわけですから。

 

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そして…内辞…。

 

驚きました。

私が望んでいた配属先でした。

 

サラリーマンは、「通院」よりも「仕事」を優先させてしまう事があります。

でも、夫はそうはいきません。

何度も入退院を繰り返しています。

主治医の指示どおりの「通院」は必須。

「仕事」より「通院」が大事な体。

 

夫の勤務先は、組織図や各規程類をネットで見る事が出来ます。

私は、その組織図をよく見ていました。

(精神的に安定して勤務出来る部署…)

(通院しやすい部署…)

(あった…)

(これ…)

(東京にもある…)

 

そして、内辞されたのがその部署でした。

しかも、配属先の「責任者」でした。

勤務先の配慮に頭が下がりました。

夫も驚いていました。

 

そして、有難い言葉まで頂きました。

”今年は治療に専念した方がいいのではないか”

 

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夫の勤務先が、何故ここまでして下さるのか私にはわかりません。

 

たとえ、実績があったとしてもです。

いつ、休まれるかわからない人間です。

 

本・支部時は、監督官庁内での会議に出席して説明をする事もあります。

 

支店長時は、講演をしたり、区長や代議士との座談会、撮影、各機関の会合等があります。

 

健康であれば、当たり前にこなせる仕事です。

 

しかし、夫は違います。

何度も入退院を繰り返しています。

抗がん剤治療時は、気分が悪くなり、一駅一駅休みながらの通勤。

 

勤務先にしてみたらこわいと思います。

いつ、倒れられるかわかりません。

いつ、休まれるかわかりません。

 

講演時に倒れられたりでもしたら、勤務先の責任になります。

妻の私から、労災で訴えられるかもしれません。

その様な事はしませんが…。

 

「勤務先の責任」というリスクを抱えながら、「治療中の社員」と「人事配置」の難しさをひしひしと感じました。

勤務先ではこの後も、それぞれの場面で、きめ細やかな配慮に恐縮してしまう事がしばしばありました。

 

夫の勤務先に対して「感謝」という文字が、常に私の頭の中にありました。