【看病:50代⑦】⑫夫の治療を待っている間、倒れてしまったこと

いつもの様に、化学療法室の前で夫を待っていたある日のこと。

 

 

急にブルブルと寒気がしました。

吐きそうになりましたが、あと少しで夫の治療が終わるため、ソファに座って待っていました。

 

しかし、座っていられなくなり、体が勝手に「スローモーション」の様に、ゆっくりと倒れて行きました。

体を上げようとしました。

でも、力が全く入りません。

そのままソファに横になっていました。

 

時計を見たら、夕方の5時前。

 

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化学療法室のドアが開き、看護師さんが吃驚していました。

「奥さん!どうしましたか?」

 

夫が治療を終えて出て来ました。

「どうした!」

 

看護師さんが熱や血圧を測ってくれました。

「奥さん、疲れているんだと思います。」

「毎月、付き添いで来ているから…。」

 

「もう5時なので診察は終わっていますが、救急外来があります。」

「夜中でもやっていますので、何かあったらすぐに来て下さいね。」

 

熱はありませんでした。

血圧も正常でした。

そのため、安心してしまいました。

「一晩寝たら治る…」と思い、そのまま帰宅しました。

 

…が、翌日に熱が出ました。

熱はすぐに下がりましたが、2週間「咳・のど」で辛い思いをしました。

 

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あの日、「スローモーション」の様に体が倒れて行った感覚は、今でもハッキリと覚えています。

体を起こそうとしても、力を入れる事が出来ませんでした。

 

見えている景色が「スローモーション」に感じた事はあります。

知人から「それはタキサイキア現象」だと教えてもらいました。

 

でも、自分の体が「スローモーション」の様に倒れて行くのは初めての経験でした。

吸い込まれる様な感覚でした。

 

熱はないのに…。

体が「休みたい」「横になりたい」と我慢していたのかもしれません…。