【30代】④内科入院「放っておいたらあと1年」

まず、内科での入院でした。
入院日より、急ピッチで「全身の検査」が行われました。

検査中、家族の私は「内科の医師・看護師」が常駐する部屋に呼ばれました。
医師が、バタバタと急いで部屋の隅に丸椅子を2つ置きました。

座るなり早口で怒り始めました。
「若い、若い!若過ぎる!」
「毎日見ていてわからなかったの!」
「痩せ方を見たらわかるでしょう!」

書類で膝を叩きながら怒っていました。
「転移は当然していると思う!」
「脳に転移の場合は手術が出来ない!」
「その場合、化学療法や放射線療法になる!

大きな溜息をつきながら悔しそうでした。
「あ~!」
「も~!」
「ここまでなぜ気が付かなかったのか…」

まるで自分の家族を怒るかの様に、とても悔しそうでした。

私の身内は健康なため、見舞い等の経験がありません。
そのため、医師の言う「瘦せ方」というのがわかりませんでした。

この光景を、奥に座っていた内科の医長がじっと見ていました。
頬に両手を当て、肘をつきながら見ていました。
いつの間にか、部屋には私たち2人と医長の3人だけになっていました。

このまま放っておいたらどうなっていたか尋ねました。

「あと1年」

涙が出てきました。
洗面所で顔を見たら涙で真っ赤でした。
(私が気が付いていたら…)

夫は検査中です。
病室に戻る前に、顔を洗ってめがねをかけて涙を隠しました。

 

その間に、「内科の医長(前院長)」が「外科の医長(現院長)」に「最速で手術をしてあげて欲しい。」と頼んで下さっていました。
一番若い、がんの入院患者でした。